平成29年度 舞岡公園の植物へ | ||||
12月1日(金) | ||||
オギ? | オギ? | ツルウメモドキ | ツルウメモドキの果実 | ガマズミ |
カエデの紅葉 | 緑が戻った水田 | ハンノキ | ハンノキの冬芽 | ハンノキの雄花花序と雌花花序 |
ノコンギク | ||||
12月1日(金) 先日、水田の放置地にススキかオギの穂がはためいている光景を見ていた。改めて確認したく、近づけないか、下りて道を探したが、柵があり、近づくことが出来なかった。そのため、先日よりは鮮明な写真を撮ろうと試みたが、やはり遠すぎて上手くいかなかった。結果は同じことになるが、小花にはススキにあるノギがないような気がする。 黄色い殻が割れ中の赤い果実が顔を出している。この果実は初めて見るような気がする。一体何の果実だろうか。皆目見当が付かないので、下記の資料1で、「つる性」、「オレンジ・チャの果実」を入れ検索すると、9個の候補が検索された。その中で、近そうなツルウメモドキを開いてみた。そして果実の写真を見ると、よく似ているので、更に資料2を見た。資料2の果実の写真を見ると、ますます似ていることが分かった。更に、資料2の外側の殻が3つに割れているので、この点を確認すると、同じように3つに割れていることが分かった。従って、この果実はツルウメモドキになるようだ。このツルウメモドキが絡んでいる樹はヤマグワである。この樹はよく見ているのだが、このツルウメモドキの存在には、今まで気が付かなかった。 資料1: http://www.tree-watching.info/kensaku/1t/kensakuA0.html 資料2: https://matsue-hana.com/hana/turuumemodoki.html 北門を入り、キザシ池を見ると、赤色の果実が見えて来た。遠くから見るが、ガマズミである。葉が色づき始めているので、赤い果実が目立たなくなっている。果実はまだ萎んでいないようだ。ここには今まで高いオギなどの垣根があったので、この奥にこんなに大きなガマズミの樹があったことに気が付かなかった。 水車小屋前のカエデが色づき始めている。上が赤色で、下が緑色に染まっている。この姿から、紅葉は上の葉から始まることが分かる。カエデの紅葉は綺麗だというが、本当にきれいである。もう直ぐは全体が赤くなることと思う。 水田へ下りると、イネの切株から新芽が吹いて、緑が戻っていた。これから暖かくなれば、この稲も成長し、実を付けるだろうが、残念ながら、これから寒くなるので、この新芽はこれ以上の成長は望めない。 この水田の畦道を歩くとハンノキが沢山出てくる。ハンノキには、雄花花序と雌花花序の冬芽がある。昨年はこの冬芽を見ることがなかった。高いところに出来ていたので、気が付かなかったのかも知れない。今日は11月15日である。今頃は冬芽が見えてもおかしくない。何とか低い位置にないものかと、探しながら歩いた。すると、棒を使えば届きそうなところに冬芽らしきものが見えた。そこで、早速工夫して下げて見た。確かに冬芽である。長いものは雄花花序である。まず雄花花序を写真に収めた。雌花花序はないものかと探した。雌花花序は雄花花序の根元近くにあるので、検討を付けて探した。すると見つかった。薄暗かったので、はっきり見えなかったが、写真を撮り確認すると、間違いなかった。計測すると、雄花花序は長さ3㎝、幅5㎜、雌花花序は長さ4㎜、幅2㎜であった。 水路沿いにノコンギクが残っていたので撮影した。今年はノコンギクが沢山咲いている光景を見ることがなかった。舞岡公園では今年の見納めになることと思う。葉を触り、ざらざらしているところを確認した。 撮影:11月15日
記 平成29年11月21日(火)
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12月2日(土) | ||||
ハゼノキ? | ハゼノキ? | 前山 | ヒヨドリジョウゴの果実 | マンリョウの果実 |
ミツマタの蕾 | クサギの果実 | タイワンホトトギス | リンドウ | 面白そうな案山子 |
イヌタデ | ||||
12月2日(土) 古民家の前に来たとき、赤く染まった樹が目に入って来た。カエデやケヤキではない。葉を見ると奇数羽状複葉である。どうも今日公園へ入った途端見たハゼノキのような気がする。今日は、小川アメニティへ行き、ここでもハゼノキらしい樹を見ている。その時から、ハゼノキと、ヤマハゼはどこが違うのかと迷っている。ポイントは葉柄の毛の有無であるということだが、写真を撮っているときはこのことに気が付いていなかった。 古民家の庭へ入ると、高校生の小集団がいた。数人の先生がいるところを見ると、秋の自然学習らしい。前山を見ると、樹の葉は落ち、すっかり冬景色に変わってきている。訪れる人がいないと、閑散としていて、寂しいばかりである。 庭の植込みの赤い果実が目に付いた。何の果実かと、葉を探すと、大きな耳を持ったヒヨドリバナの葉が見つかった。今年は、この果実を始めて見る。改めて、この真紅の果実を観賞した。 マンリョウの果実が綺麗に色付く季節になって来た。古民家の裏庭にも何本か植えられている。鮮紅色に染まった沢山の果実が葉の下に隠れている。これと目立つもののない花壇にこの紅い実が一際目立っている。 ミツマタの蕾も来る度に大きくなってきたようだ。大きな蕾が開き、中の小花が見えている。ミツマタの花は下向きに咲くようで、小花を見ようとすると、下から覗くか、蕾を上へ向けなければ見ることが出来ない。黄色花が待ち遠しい。 クサギの果実がたくさん残っている。場所によっては果実が殆ど無くなっているところもあるが、ここではよく残っている。葉は黄葉し始めていた。 前回来たときは、ここにホトトギスの花が咲いていたが、もうその姿はなくなっている。気を付けて見て行かないと、ここにホトトギスがあったことは忘れて通り過ぎてしまう。このホトトギスはタイワンホトトギスで、枝先が幾つかに分かれ、それぞれの先に1つずつ花を付けていた。 リンドウが咲いている。前回来たときも咲いていたが、人が植えた園芸品だと思い気に留めなかった。しかし今日見ると花数が増え、綺麗に見えたので、撮影した。リンドウは生け花に使われ、馴染みのある花である。また、高原などでよく見かける。ありふれた名前だが、何だか調べたくなり、牧野新日本植物図鑑を開いてみた。「リンドウの名前は「竜胆」に由来し、本州、四国、九州の山野に普通に見られる多年草である」と記されていた。また、日本大百科全書(ニッポニカ)の解説によると、中国名の竜胆を音読みしたリュウタンが、なまってリンドウになったという(ウキペディア)。園芸品種とばかり思っていたが、ごく身近に見られる花と言うことが分かった。 水田へ出ると、名物の案山子がたくさん集められていた。この公園では、毎年案山子の展示会をしていて、面白そうな作品が出品されている。 薄暗くなった畦道を進むと綺麗な赤色に染まったイヌタデが目に入って来た。こんなに鮮やかな色をしたイヌタデは見たことがない。周りの色具合から引き立っているのだろうか、一見、イヌタデでないようにも見えてしまう。 撮影:11月15日
記 平成29年11月23日(木)
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12月3日(日) | ||||
大きなクヌギの樹 | クヌギの幹 | クヌギの葉 | ケヤキの紅葉 | ナツツバキとカエデの紅葉 |
ナツツバキの冬芽 | アカシデ | アカシデの紅葉と冬芽 | ケヤキ | ムラサキススキ |
ムラサキススキの小花 | ||||
12月3日(日) 時刻が遅くなり、辺りが大分暗くなってきた。これではいい写真が撮れそうもないと思い、第1ネムノキ休憩所で一休みして帰ることにした。椅子に腰かけて前を見ると、ばらの丸の丘が見える。丘全体は黄褐色に染まっている。秋から冬へ変わろうとしている景色である。 その中で、正面の大きな樹に目が止まった。ケヤキならば、葉が少し赤みを帯びている。この樹はその点がない。葉も大きくないようなので、コナラでもなさそうだ。考えられるのはクヌギである。幹や葉が分かればと思い写真を撮った。幹には溝のある皮目が見える。コナラだと、この模様が粗い。どうもクヌギのような気がする。ここから撮影した葉では、確認できなかったので、ばらの丸の丘へ近づき、撮影してみた。鮮明でないが、葉は細長く、縁には鋸歯があるようだ。クヌギでいいようだ。 ばらの丸の丘へ上がって来た。目の前に1本のケヤキがあり、ほぼ全体が紅葉している。余りが薄暗いのが難点だが、太陽の光が注いでいれば、綺麗な紅葉の姿が臨めると思う。箒状の樹形はやはりきれいだ。 もみじ休憩所へ来た。ここは名前の通り、広場の周りはカエデが取り囲んでいる。殆どのカエデが紅葉を始めているが、真っ赤に染まった樹も何本かある。この綺麗な風景を見ていると、もみじ広場の名前がぴったりする。この一角に、いつも見るナツツバキがある。ナツツバキには葉がほとんど残っていない。冬芽を見ると、白色の毛に覆われた芽鱗が目に付くようになってきた。太陽が出ていれば、この白色の毛が銀色に輝いて見えるのだが、今日はその姿が見られない。 ばらの丸ノ橋へ来た。ここで見るものはアカシデである。アカシデは紅葉し、イヌシデは黄葉することを先日セキレイ緑道で知った。アカシデを見ると、殆ど葉が無くなっている。残っている何枚かの葉を見ると、紅葉していることが分かる。冬芽はすっかりアカシデの冬芽の形をしてきたが、長さ1cm、幅3㎜とまだ小さい。 最後のケヤキ広場へ来た。ケヤキは未だ黄褐色であるが、広場の周りのサクラはすっかり葉を落としてしまっている。この光景を見ると、サクラの紅葉は他の樹と比べると、早いようだ。 今日の行程を終え、バス停へ向かい始めた。すると、植え込みに赤く染まったススキが見えた。これと同じようなススキを、以前セキレイ緑道で見ている(資料)。その時、このようなススキはムラサキススキであると学んだ。保育社の原色日本植物図鑑では、「白色、帯黄褐色または帯紫色(これをムラサキススキと呼ぶ)」と説明されている。 資料: https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-1959.html 撮影:11月15日
記 平成29年11月23日(木)
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12月18日(月) | ||||
小川アニメティーの入り口 | 確認したい樹:ハンノキと思っている | 果実の名残り | ハンノキの雄花花序 | ハンノキの冬芽 |
カクレミノ | 手前:アオキ 後ろ:コナラ | |||
12月18日(月) 天気予報では、今日から寒くなるといっていた通り、朝は幾分寒かった。しかし、太陽が出始めると、寒さも気にならなくなった。この分では写真が撮れそうだと思い、久しぶりに舞岡公園へ出かけた。地下鉄の駅を出ると、直ぐにバスが来た。バスは舞岡台循環である。今日はいつもの逆コースを取り、小川アニメティーの樹木を見ようと思っていたので、丁度よかった。 バスを降り、小川アニメティーのコースへ入った。夏場には道が分からないほど草が茂っていたが、冬を向かへ沿道の脇の草はほとんど枯れて、無くなっていた。目立つ草もなく、大きなサクラの樹が並んでいるのが目に付いた。ここのサクラの名前はまだ確かめていない。 この道の突き当りに確かめたい樹がある。夏場は、幹が見えない程葉が茂っていたが、今は葉が殆どない。以前、葉、幹の皮目を見た限りではハンノキに近いと思っているが、まだ、花や果実を見ていない。また、一番気になるのは、ハンノキは水気のあるところに生え、幹は直立するといわれているが、ここのハンノキの生えている環境、幹の形態を考えるとハンノキと断定し難い。 今花が見える時期になっているので、上の方にある枝をよく見たが、花は分からなかった。何か手掛かりがないだろうかと、見ていると、近くに果実の名残りらしいものが見えた。確認すると、果実の名残に間違いなかった。 上空の葉を確認しようと写真を撮ると、その中に偶然雄花花序が写っていた。間近で見たものではないが、この花序は、ハンノキの雄花花序になると思う。 下の方に枝があったので、冬芽があるか探した。すると見つかったので、念のために、冬芽を撮影した。冬芽は短い柄があり、沢山の毛で覆われた裸芽である。この冬芽は、以前から見て来たハンノキの冬芽にそっくりである。 先へ進むと、カクレミノの樹が見えて来た。この葉は3脈が目立つ大きな葉をしている。この写真では奥から出てきている。手前に見える樹はハンノキと思われるが、葉、冬芽を確認できないので、はっきりとは決めがたい。 手前にアオキ、後ろにコナラが見える。何方もよく見かける樹だが、自然の中で見ると、咄嗟に名前が出て来ないときがある。アオキの葉の表面は、濃い緑色なので、シロダモとよく間違える。暫くして、葉に鋸歯があることが分かり、アオキを思い出す。コナラも葉のない時期は見分けるのが難しい。ここの小川アニメティーでは、近くにハンノキがあり、しかもここのハンノキの幹が直立していないので、幹の姿ではコナラとハンノキの区別がつかない。冬芽を手掛かりにしないと判別が難しい。 撮影:12月12日
記 平成29年12月13日(木)
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12月19日(火) | ||||
ミズキ | ミズキの冬芽 | この樹はミズキかムクノキ | コナラ(茶褐色の葉)、ゴノキ?、ムクノキ | クリ |
クリの冬芽 | 中央がムクノキ | ムクノキの幹 | ムクノキの葉 | 左:ミズキ 右:ムクノキ |
ミズキの葉と冬芽 | ミズキの幹:灰白色で滑らか | |||
12月19日(火) この小川アメニティにはミズキの樹が沢山ある。しかし、今のミズキの樹は、葉や冬芽がないと見分けが難しい。右側の畑のところに太い樹がある。元から3本の幹に分かれている。暗いせいか、暗灰白色に見える。樹皮はなめらかで、ごつごつしていないようだ。上空を見たが葉がないので、このままでは樹の名前が分からない。上の枝の冬芽の写真を撮ってみた。冬芽は赤褐色の楕円形をしている。また、芽鱗の表面に毛がなく、艶がある。この冬芽はミズキの冬芽になる。従って、この太い樹はミズキになるようだ。 この2本の樹の内、手前はコナラであるが、後方は何になるだろうか。幹の写真を拡大してみると、薄く縦に線模様が見られる。幹から枝へと遡って小枝を見たが、木肌はなめらかのようで、ミズキかムクノキの樹がするが、決められない。再調べが必要と思う。 この辺にエゴノキがあったのだが、今の時期だと、見つけにくい。後ろに茶褐色の葉をつけたコナラがあるが、この手前の黒っぽい樹がエゴノキになるかも知れない。エゴノキの幹は黒っぽく、滑らかである。冬芽が見られないのが残念だ。中央の後ろはコナラ、手前はムクノキになる。その他は判断が難しい。 幹が根元から2本に分かれ、そのうち1本が更に2本に分かれている樹がある。表面は縦に溝が入りひび割れている。この幹の様子はコナラに似ているが、コナラの溝は斜めに入り、もう少し太く深い気がする。上にある枯葉は細長く、コナラと言うより、クヌギに近い。葉はクヌギに近いが、幹の模様はクヌギとは少し違っている。冬芽を見れば分かると思い、冬芽を探した。運よく下の枝の冬芽を捉えることが出来た。撮影してみると、茶褐色の円錐をしている。この冬芽を見て、この樹はクリの樹と分かった。そういえば、この辺にクリの樹があったことを思い出した。 中央に見える明るい灰白色の樹はムクノキになる。先程からムノキが頻繁に出てくる。ムクノキについては、老木のイメージからなかなか抜け切れなかったが、漸く、若い樹の幹の表面の様子が分かり始めて来た。若い幹の表面は明るい灰白色で、縦に線状の浅い溝の模様がある。幹の下部は、まだ樹皮が剥げる様子がなく、板根が見られない。 先程、畑の脇のミズキの樹を見て来たが、ここの2本もミズキの樹になる。今まで目にしてきたミズキの樹は大きな樹で、真っすぐ上へ伸びているとイメージを描いていたが、どうもそうではないことが分かって来た。左の2本はミズキの樹になる。その内、左の樹はかなり変形している。右の真っ直ぐに伸びている灰白色の樹はムクノキになる。こう見てくると、ムクノキはミズキと比べると、真直ぐ伸びていることが分かる。 撮影:12月12日
記 平成29年12月13日(水)
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12月20日(水) | ||||
左の高木:ムクノキ 手前:ヤマグワ | ヤマグワの冬芽 | ムクノキとカラスザンショウ | カラスザンショウの幹 | カラスザンショウの棘 |
カラスザンショウ(中央の樹) | 前田の丘へ通じる山の紅葉 | ニシキギ | ニシキギの冬芽 | ソシンロウバイの黄葉 |
イヌシデ | イヌシデの冬芽 | アカシデの冬芽 | ||
12月20日(水) 小川アニメティーを歩き始めると、色々な樹木が見えてくる。しかし、どの樹を見ても確かな名前が分からない。左側の真っ直ぐ伸びる高木はムクノキと思われる。しかし、離れているので、幹の様子、冬芽の確認が出来ないので、確信が持てない。水際にある樹はヤマグワと思うが、冬芽を見ないと何とも言えない。小川の向こう側にあり、直接手が届かなかったので、棒で引き寄せて写真を撮った。すると、やはり冬芽はヤマグワであった。 ヤツデの上にいろいろな樹が見える。一番左の直立している樹はムクノキになる。その右隣りはミズキになるのだろうか。確信持てない。中央の数本はよく分からない。右端の樹は幹を拡大すると、不規則な棘が見えるので、カラスザンショウになる。この樹の上の枝を撮影すると、確かに枝にも棘があった。 小川アニメティーから瓜久保休憩所へ向かった。この休憩所の前にカラスザンショウがあったはずなので、探した。葉のない時期は、幹や枝の棘を頼りにしなければならない。中々見つからなかったが、漸く見つかった。葉があるときは大きく見えた樹だったが、今見ると目立たない細い樹だった。この樹を見ているとき、先程見て来た小川アニメティーのカラスザンショウを思い出した。6月7日に瓜久保休憩所から見た遠くのカラスザンショウの樹は小川アニメティーの樹だったことに気が付いた。 資料:https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-2292.html 瓜久保休憩所から水田の方向を見ると、瓜久保から前田の丘へ通じる山が紅葉している。ここの山道を歩いた時、目立った樹はコナラやクヌギであったので。恐らく紅葉して見えるのはこの2つの樹木だと思われる。中央の緑の樹木はシラカシになる。 カッパ池へ向かう途中にあるニシキギを見た。すっかり葉を落としたので、枝の翼がよく見えるようになった。緑色をした新枝に冬芽が見られる。冬芽は、先が尖った円錐の形で、芽鱗は暗紫色に見える。大きさは長さ2㎜、幅1㎜とまだ大分小さい。 坂から右上を見ると、ソシンロウバイが日光を受け黄金色に輝いている。そのためか、目立つものの少ない冬景色の中で、ソシンロウバイ付近が一際明るくなっている。近づいてみると、冬芽が大分大きくなり、黄色い部分が目立ち始めてきた。直径を計測すると、8㎜あった。今年1月11日にマンサクと同時に開花を見ている。 資料: https://blogs.yahoo.co.jp/yokohamaiwao/15210125.html ソシンロウバイのすぐ横に大きなイヌシデがある。このイヌシデから色々な事を学んできた。今は赤褐色の冬芽を付けている。大きさは長さ9㎜、幅3㎜であった。先日アカシデの冬芽を見たが、この2つはそっくりで、冬芽で区別することは難しい。写真を並べて見ると、アカシデの芽鱗の枚数が多いように見える。 撮影:12月12日
記 平成29年12月13日(水)
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12月21日(木) | ||||
カッパ池と紅葉 | カエデの黄葉 | ミズキ休憩所 | 狐久保休憩所 | オニグルミの冬芽 |
高く聳える大きな樹:ムクノキ? | 果実:ムクノキ? | ムクノキ? | ||
12月21日(木)
舞岡公園へ 冬を迎え、カッパ池は干し上がってきた。枯れたヨシやガマの残骸でごみの山のようになっていた池だったが、それらは取り除かれ、綺麗な沼に変わっている。池が綺麗になったこともあり、対岸の紅葉が綺麗に見えるようになった。もう暫く経つと、この紅葉も終わりを告げ、風景は葉が無くなった棒状の幹だらけになってしまう。 奥の広場へ入ると、下草が刈られ、綺麗に手が行き届いている。ここの広場にある1本のカエデが黄褐色に色づいてきた。周りが綺麗になっていると、1本だけの樹だが、引き立って見える。 瓜久保から久し振りにミズキ休憩所へ向かった。小川アニメティーでいろいろなミズキの樹を見たせいか混乱して来たので、ミズキの樹を再確認する意味もあった。ここのミズキの樹はいずれも大きな樹で、小川アニメティーで見てきたミズキの樹とは違っている。下の方の幹は直ぐ伸びているが、それほど高くないところで、枝分かれしている。枝分かれした幹は真っ直ぐ伸びず、曲がりながら伸びている。一見コナラの樹形に似ている。樹皮は灰白色で、表面に浅い溝が不規則に入っており、ごつごつしている。小川アニメティーで見たミズキは暗灰白色や褐色気味などの幹で、浅い溝などは見られなかった。また別のところで見たみずきは浅い溝が線状に見えたりした。同じミズキの樹でも、環境によって大分変わってくるようだ。 みずき休憩所から狐久保休憩所へ進むのは久しぶりである。ここの山道は、セイタカアワダチソウやクズなどが凄ましかったが、綺麗に刈られ、地面が見えてきている。細い坂道を少し下ると、本道から来た道とぶつかる。合流した道を少し進むと狐久保休憩所へ出る。休憩所の広場はオニグルミの林になっている。 オニグルミの樹は、いずれも高いが、何とか冬芽や花を見ている。高いところの冬芽を撮影した。太陽の日が射しているので、明るい写真が撮れたが、焦点が今一だった。写真を見ると頂芽、側芽が見える。頂芽から雌花花序が、側芽からは雄花花序が出てくるという。雄花序のでき方は分かりやすいが、この頂芽からどのようにして雌花花序が出来てくるのか、その過程を知りたいが、資料が見つかっていない。 狐久保から園道へ出た所に高く聳える大きな樹があった。こんな大きな樹なのに今まで気に留めた記憶がない。既に葉がなく、幹を頼りにしなければならない。樹皮を見ると、剥がれそうになっている。こうゆう様子をしているのにトウカエデがある。他に何か手掛かりはないものだろうかと探すと、上空に果実のようなものが見えた。枝の先に、数個の果実が見える。殻を被っているものは外側が萎んで見えるが、その近くに、皮が取れたのだろうか、白色の球状のものが見え、中央に割れ目があるようだ。このような果実を付けるものは何だろうかと考えた。樹皮から想像できるものに、ムクノキがあるので、調べて見た。ムクノキが球状の黒っぽい果実を付けることは以前から見ている。気になるのは白っぽいものである。下記の資料を見ると、この写真に近い写真が掲載されていた。恐らく、この樹はムクノキになると思うが、板根を調べておくべきだった。 資料: http://zasshonokuma.web.fc2.com/magyo/mu/mukunoki/mukunoki.html#kajitu 撮影:12月12日
記 平成29年12月14日(木)
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12月22日(金) | ||||
ハンノキの林(キザシの池) | ハンノキ:雄花花序 | ハンノキ:雌花花序 | キブシ | コナラ |
コナラの葉 | カラスザンショウ | 古民家 | 前山のコブシ | コブシの冬芽 |
12月22日(金)舞岡公園へ 北門を入ると、野鳥観察をしている人が4~5人いた。皆さんカメラを水田の方へ向けて待機している。今日は、どんな野鳥が見られるのだろうか。注意しながら通り過ぎたが、野鳥の姿は見えなかった。反対側はキザシの池が見える。以前野鳥観察の人たちは、この池の林へカメラを向けていた日もあった。今はこちらに野鳥はいないのだろうか。ここにはハンノキが林をつくっている。「ハンノキは垂直に立つ」と言われるが、この林を見ていると、「なるほど」と頷ける。確かに、どの樹もそれほど太い樹でないが、皆垂直に立っている。 水車小屋から水田の畦道へ下りた。ここからは水路沿いにハンノキが続く。昨年は、どういう訳か花を見ることが出来なかった。今年は見れるかと注意していると、先日雌雄の花序を見ることが出来た(資料)。 それから約1か月が経った。堅かった芽鱗に幾分変化が現れて来たか、興味があった。雄の花序を見ると、日の当たる方は赤褐色に変色していたが、芽鱗は堅く閉ざしていた。雌花花序も小さいだけで、同じ色の変化が見られた。 資料: https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-2508.html この畦道にもキブシがある。最初このキブシを見た時は、樹全体がいまの褐色の状態で、紐のような細い花序が出ていた。この時いろいろ調べて、この樹がキブシであるとことを突き止めた。些細なことだが、その時のことがまだ印象に残っている。この花序を見ると、当時のことが思い浮かんでくる。 土手に褐色の葉を沢山付けた樹がある。遠くからは何の樹か知ることが出来ない。写真を撮って確認した。幹を見ると、浅い溝の様な模様が見られる。コナラの気がするが、確かでない。沢山ある葉を見た。変色、変形している葉が多い中から、名前が分かりそうな葉を探すと、コナラの葉と分かった。この樹の幹を見ていると、左側に棘のある細い幹が写っていた。この樹は、先程小川アニメティーで見て来たカラスザンショウのようだ。偶然の拾い物をした気がした。 古民家の前山に太いコブシの樹が1本ある。背丈が低いことから激しく剪定を受けて来たことが分かる。横へ張り出した枝からは無数の小枝が真上へ向かって出ている。冬芽の数は少ないが、幾つか大きなものがあった。激しい剪定に対し、じっと抵抗している生命力の強さを感じる。 撮影:12月12日
記 平成29年12月15日(金)
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12月23日(土) | ||||
カマツカ? | カマツカ?の葉 | ツバキ? | ツバキ?の葉 | ミツマタ |
クサギの冬芽 | リョウブの冬芽 | 水路から掘り出された土 | ガマズミの果実 | ガマズミの冬芽 |
12月23日(土) 舞岡公園へ 古民家の裏庭へ入り、沼の周りをまわり始めた。この時期には花らしいものは何もない。奥へ入ると、褐色に枯れかけた葉を沢山付けた樹が目に入った。ここにこのような樹があっただろうかと、記憶を辿ったが、思い出せない。そこで、何の樹か調べることにした。手掛かりは、葉と冬芽である。 葉は互生で、柄が短い。細長い楕円形で、縁には細かい鋸歯がある。鋸歯の先は鋭い。元は緩やかなくさび形で、先は尾状に伸びている。冬芽は、小さく、楕円形で、先が尖っている。芽鱗は濃褐色で、毛はないようだ。 以上の観察結果を基に資料1の検索表で調べると、55個の候補が現れて来た。これ以上条件を絞れないので、1つ1つ見始めた。すると、カマツカのところで目が止まった。先日、四季の森公園でカマツカを見て来たばかりである。そこで、先日の資料2を開いてみた。そこには「・・・一瞬ガマズミの果実と見間違えたことを覚えている。ガマズミの葉が対生であるのに対し、この樹は互生であった」と書いていた。葉の形はよく似ている。ただ冬芽がしっかり写っていないので、気になる。調べて行くうち、もう1つの記録、資料3が出て来た。葉の鋸歯はこの写真とよく似ている。更に検討の余地があるが、カマツカの可能性が高いと思われる。 資料1: http://www.tree-watching.info/kensaku/1t/kensakuA0.html 資料2: https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-2526.html 資料3: https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-2249.html この白色の花はサザンカか、ツバキかどちらになるのだろうか。今咲くのは大抵がサザンカであるが、花の中の雄しべを見ると、束になっているように見える。サザンカは雄しべが束にならず、基から開いている。葉を見ると、サザンカには鋸歯があるが、ツバキにはないという。この樹の葉を見ると、鋸歯があるようにも見える葉もあるが、殆どは鋸歯がない。すると、この花はツバキになるのだろうか。 何時もののようにミツマタを見た。幾分蕾が大きくなっているようだが、ここのミツマタは他所より開花が遅いので、まだ小さい。 近くにあるクサギとリョウブの冬芽を見た。クサギの冬芽は大きな葉痕の脇から出ている。裸芽で、紫褐色で軟毛があるというが、写真を拡大すると、何とか分かる。リョウブの冬芽は帽子をかぶったような姿をしているので、分かりやすい。ただこの帽子は落ちやすく、冬は裸芽で過ごすという。 再び、水田へ出た。畦道に土が堆積している。この土は水の流れをよくするため、水路から掘り出されたものである。水路の幅が広がり、水が楽しそうに流れているようだ。ただ、畔に土が盛られたため、春に畦道に草花が出てくるかが気になる。 最後に、ばらの丸の丘の上り口にあるガマズミを見た。赤い果実がまだたくさん残っている。この果実の空間を冬芽が埋めている。芽鱗は2対あり、1対は小さいという。右側の冬芽を見た時、3つ見えるものの内その側の1対が小さい芽鱗になると思う。 撮影:12月12日
記 平成29年12月16日(土)
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